相談の仕方

 

介護に悩みはつき物です。苦労話を友人に聞いてもらえばスッキリする、という程度のものから、公的な相談窓口へ出向いて対策を取るべきものまで幅広くあります。ここでは相談窓口において相談する際の準備についてお話します。限られた時間の中で、効率的に適切な助言を受けるためには、それなりの準備が必要なのです。

 

まず相談する側の窓口には、お年寄りの性格や生活パターンをよく知っている人を立てて一本化しておきます。

 

しかし感情に走ったり、話すことが苦手だったりということもありますので、相談に訪れる際はできれば二人で対応するのが望ましいと思います。

 

二人いれば一人が現状を伝え、もう一人が話し合いの内容をメモする、という方法も可能です。苦労話や愚痴に走ってしまうことも防げるでしょう。

 

事前の準備として家族内で相談するべきことを話し合い、優先順位をつけておくと当日の相談窓口で的確に話を進めることができます。

 

お年寄り本人の病歴や現在の健康状態、介護に関する希望、家族がどんな介護ができるのか、介護にあたれる時間、逆に介護実務の中で苦手なことなども書き出しておき、相談の際に見てもらうと、より実情に合った助言が受けられると思います。

 

相談内容によっては地域包括支援センターではカバーできない部分もあります。しかしそれで諦めず、社会福祉協議会やNPO法人などが実施する介護相談を利用するなど、その他の相談窓口をあたってみましょう。在宅医療を行なっている病院から情報を得られることもあります。