どんなサービスが必要なのか

 

お年寄りの介護生活を少しでも快適に過ごすため、あるいは一人で抱え込まないために介護保険のサービスを利用しようと考えている人もいることでしょう。

 

在宅介護を進める上で、その介護保険のサービスを利用するために居宅介護支援事業所選びから始める人もいるようですが、本来は困っていることは何か具体的に洗い出してから必要な援助を考えます。

 

目先の苦労ばかりに目を向けてケアマネージャーに介護ケアプランを依頼すると、時に疑問を抱くような結果を招いてしまうこともあります。

 

客観的な判断の上で必要なケアプランを立てるのがケアマネージャーの仕事ですが、中には依頼者の希望ばかりを優先させ、実際の在宅介護において有効でないプランを立ててしまう人もいます。

 

また、ケアマネージャー自身が所属する事業者が関係するサービスばかりを提案するケースも考えられます。

 

どのようなサービスが必要なのか、お年寄り本人と介護する家族の状況によって異なります。

 

例えば現在の能力や身体機能を落とさないための援助が必要なのか、お年寄りが日々を生き生きと過ごせるための援助が必要なのか。

 

また以前はできていたことをもう一度できるようになるための援助、病気を悪化させないための援助、介護者の負担軽減のための援助、など各家庭によって必要な支援の優先順位は違ってくるでしょう。

 

本当に満足のいくサービスを受けられるために、どんな点で援助して欲しいのか冷静に判断しましょう。

 

しかし介護保険のサービスではカバーできない部分があるのも実情です。その一つにお年寄りの食事作りが挙げられます。

 

お年寄りの食事の仕度は介護者の苦労するところでもありますが、配食サービスや宅配、通販を利用するほか、地域によっては会食サービスを行なっているところもあります。

 

会食サービスも上手く日常の介護に組み込むことで、食事を確保する以外に近所との交流が広がるというメリットもあります。